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スポーツ障害のRICE処置とは?正しいやり方と最新事情

スポーツ障害や突発的な怪我の際、応急処置として基本となるのがRICE処置です。しかし、いざ怪我を前にすると「スポーツにおけるRICEとは具体的に何を指すのか」、「RICE法とはどういうものですか」と不安に感じることも多いでしょう。RICE法がどんな怪我に有効なのか、あるいはRICE処置や骨折の疑いがある場合の対応、さらには打撲のRICE処置はいつまで続けますかという期間の目安など、知っておくべきポイントは数多くあります。

正しいRICE処置のやり方を理解しておくことは早期回復のために不可欠ですが、中にはライス処置に禁忌があることや、自己流によるRICE処置の間違いも少なくありません。また、近年では「RICE処置は古い」という議論も専門家の間でなされており、RICE処置の最新事情も日々アップデートされています。Rice処置はいつまで行うべきかという疑問やRICEと骨折との関係を含め、この記事で正しい知識を身につけておきましょう。

  • RICE処置の基本的な手順と生理学的な効果
  • 骨折や打撲における処置期間の目安と見極め方
  • やってはいけない禁忌事項とよくある間違い
  • 最新のPOLICE処置やPEACE & LOVEという新概念

スポーツ障害でRICE処置が必要な理由

  • スポーツにおけるRICEとはどういう意味か
  • RICE法とはどういうものですか?
  • RICE法はどんな怪我に適用される?
  • 効果的なRICE処置のやり方と手順
  • Rice処置はいつまで行うべきか

スポーツにおけるRICEとはどういう意味か

スポーツの現場で耳にするRICEとは、怪我をした直後に行うべき4つの応急処置の頭文字をとった言葉です。それぞれの処置には重要な意味があり、これらを迅速に行うことで、怪我の悪化を防げるとされています。

RICEの4要素

  • Rest(安静):患部を動かさず、損傷の拡大を防ぐ
  • Ice(冷却):患部を冷やし、代謝を抑えて細胞壊死を防ぐ
  • Compression(圧迫):患部を圧迫し、内出血や腫れを抑制する
  • Elevation(挙上):患部を心臓より高く上げ、浮腫(むくみ)を軽減する

このように、RICEは単なる「冷やすだけ」の処置ではなく、安静や圧迫、挙上を組み合わせた複合的なアプローチです。詳しくは専門機関のガイドライン等も参照してください(参照:バトルウィン公式サイト)

RICE法とはどういうものですか?

RICE法とはどういうものですかという疑問に対しては、「急性期の炎症をコントロールするためのシステム」であると説明できます。怪我をした直後、体は損傷した組織を治そうとして炎症反応を起こします。これは必要な反応ですが、過剰な炎症や腫れは痛みのもととなり、周囲の健康な細胞まで傷つけてしまう(二次的損傷)リスクがあるといわれています。

RICE法を行う主な目的は、この過剰な反応を物理的に抑え込むことにあります。特に血管を収縮させて出血を止めたり、神経の伝達速度を遅くして痛みを和らげたりする効果が期待されています。

RICE法はどんな怪我に適用される?

RICE法が適用されるのは、主にスポーツ活動中に突発的に起こる「急性外傷」です。具体的には以下のような怪我が対象となります。

  • 足首や手首の捻挫(ねんざ)
  • 太ももやふくらはぎの肉離れ
  • 相手選手や道具と衝突したことによる打撲
  • 転倒などによる骨折・脱臼(※応急処置として)

一方で、使いすぎ(オーバーユース)による慢性のスポーツ障害、例えばランナー膝やテニス肘などの慢性痛に対しては、急性期を除き、温めることが推奨される場合もあるため注意が必要です(参照:オムロンヘルスケア公式サイト)

効果的なRICE処置のやり方と手順

正しいRICE処置の手順を知っておくことは、いざという時の助けになります。ここでは具体的な実践方法を解説します。

ステップ具体的なアクションポイント
1. 安静 (Rest)運動を中止し、安全な場所で患部を固定する。テーピングや副子があれば活用し、体重をかけないようにする。
2. 冷却 (Ice)氷嚢やビニール袋に入れた氷で患部を冷やす。1回15分〜20分を目安に行う。凍傷を防ぐため直接肌に当てず、薄い布を挟む。
3. 圧迫 (Compression)弾性包帯やパッドで患部を圧迫する。必ず末梢(指先)から中枢(心臓)へ向かって巻く。爪の色が変わったら緩める。
4. 挙上 (Elevation)患部を心臓より高い位置に保つ。クッションや台を利用する。就寝時も高く保つと効果的。

注意:保冷剤は氷よりも温度が低くなりすぎるため、凍傷のリスクが高まります。可能な限り氷と水を使用した氷嚢を使ってください。

Rice処置はいつまで行うべきか

Rice処置はいつまで行うべきかについては、一般的に受傷直後から48時間〜72時間(2〜3日間)が目安とされています。この期間は「急性期」と呼ばれ、炎症反応が最も活発になる時期だからです。

ただし、これはあくまで原則であり、症状の改善が見られない場合や、痛みが激しい場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります(参照:日本ソフトボール協会ガイドライン)

スポーツ障害のRICE処置における打撲や骨折への対応

  • 打撲のRICE処置はいつまで続けますか?
  • RICE処置は骨折の疑いがある時どうする
  • RICEと骨折の見極めポイント
  • 知っておくべきライス処置の禁忌
  • よくあるRICE処置の間違い
  • RICE処置は古い?最新理論との違い

打撲のRICE処置はいつまで続けますか?

コンタクトスポーツなどで頻発する打撲のRICE処置はいつまで続けますかという質問も多くあります。基本的には上記の通り72時間が目安ですが、打撲の程度によっては内出血が広範囲に及ぶことがあります。

腫れが引いてくる、あるいは熱感が消失するまでは、運動後のアイシングを継続することが推奨される場合もあります。一方で、あまりに長期間(数日以上)冷やし続けると、血流が悪くなり組織の修復が遅れる可能性も示唆されています。腫れが引いた後は、温めて血流を良くする治療へと切り替えるタイミングを見極めることが大切です。

RICE処置は骨折の疑いがある時どうする

明らかに骨が変形している場合や、激痛で動かせない場合など、骨折の疑いがある時でもRICE処置は有効な応急処置となります。特に固定(Rest)冷却(Ice)は、痛みと腫れを抑えるために重要です。

しかし、骨折部位に対して過度な圧迫(Compression)を行うと、骨片で神経や血管を傷つける恐れがあるため、慎重に行う必要があります。RICE処置はあくまで「病院に行くまでのつなぎ」と考え、最優先で整形外科を受診してください。

RICEと骨折の見極めポイント

現場でRICE処置を行いながら、骨折かどうかを見極めるポイントとして、以下のようなサイン(オタワ・アンクル・ルール等の一部)が参考になるといわれています。

  • 患部を押すと特定の骨の上に激しい痛み(圧痛)がある
  • 自分で4歩以上歩くことができない(荷重できない)
  • 患部が明らかに不自然な形に変形している
  • 受傷直後から急激に腫れ上がり、皮下出血斑(あざ)が現れる

これらに当てはまる場合は骨折の可能性が高いと考えられます。無理に動かさず、板や雑誌などで副木をして固定し、医療機関へ搬送しましょう。

知っておくべきライス処置の禁忌

誰にでも有効と思われがちなライス処置ですが、実は禁忌(やってはいけないケース)が存在します。以下のような状況では、RICE処置、特にアイシングや圧迫を避けるか、医師の指示を仰ぐ必要があります。

  • レイノー病や寒冷アレルギーがある場合:冷却によって重篤な反応が出る可能性があります。
  • 感覚麻痺がある場合:糖尿病や神経障害で感覚が鈍い場合、凍傷や循環障害に気づかない恐れがあります。
  • 開放創(傷口が開いている)がある場合:直接の圧迫や不衛生なアイシングは感染症のリスクを高めます。

よくあるRICE処置の間違い

自己流で行うと逆効果になってしまう、よくあるRICE処置の間違いについて解説します。

「とりあえず冷やしておけばいいんでしょ?」と思っていませんか?実は冷やしすぎも良くないんですよ。

  • 長時間冷やし続ける:1回に20分以上冷やすと、凍傷のリスクがあるだけでなく、リバウンド現象(体が冷えに対抗して血管を拡張させる反応)で逆に腫れがひどくなることがあります。
  • 運動前に冷やす:感覚が鈍くなった状態で急に動くと、再受傷のリスクが高まります。
  • きつく巻きすぎる:圧迫が強すぎると血流が止まり、指先が紫色になる(チアノーゼ)ことがあります。こまめに色や感覚をチェックしましょう。

RICE処置は古い?最新理論との違い

近年、スポーツ医学の世界では「RICE処置は古いのではないか」という議論が活発に行われています。最新の研究では、過度な安静や冷却が、かえって組織の修復プロセス(必要な炎症反応)を遅らせる可能性があることがわかってきました(参照:国立整体院コラム)

そこで提唱されているのが、POLICE処置PEACE & LOVEという新しい概念です。

概念内容と特徴RICEとの違い
POLICEProtection(保護)、Optimal Loading(最適な負荷)、Ice、Compression、Elevation「Rest(絶対安静)」ではなく、早期から最適な負荷をかけて回復を促す点が異なります。
PEACE & LOVEProtection, Elevation, Avoid Anti-inflammatories(抗炎症薬の回避), etc.薬や冷却で炎症を無理に止めず、メンタル面(Optimism)や血管新生(Vascularisation)も含めた包括的なケアを目指します。

特に「PEACE」の項目にある「Avoid Anti-inflammatories(抗炎症薬を避ける)」は、RICEの考え方と大きく異なる点であり、今後のスタンダードになる可能性があるとして注目されています

スポーツ障害のRICE処置とは?正しいやり方と最新事情 総括

  • RICEとはRest、Ice、Compression、Elevationの4つの処置のこと
  • 主な目的は急性期の過剰な炎症、腫れ、痛みをコントロールすること
  • 捻挫、肉離れ、打撲などの急性外傷に効果的である
  • 慢性的なスポーツ障害には温める処置が優先される場合がある
  • 処置の期間は受傷後48時間から72時間が目安となる
  • アイシングは1回15分から20分とし、凍傷に十分注意する
  • 圧迫は末梢から中枢へ向かって行い、血流障害を防ぐ
  • 骨折の疑いがある場合も応急処置としてRICEは有効である
  • 骨の変形や激痛、歩行困難がある場合は直ちに病院へ行く
  • レイノー病や感覚麻痺がある場合は冷却を避けるべきである
  • 冷やしすぎやきつすぎる圧迫は逆効果になることがある
  • 絶対安静よりも「最適な負荷」をかけるPOLICE処置が注目されている
  • 最新のPEACE & LOVEでは抗炎症薬の使用を避ける考え方もある
  • 自己判断で長引かせず、異変を感じたら専門医を受診する
  • 正しい知識を持つことが早期の競技復帰につながる

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