
「スポーツ障害 かかとの痛み」で検索されている方の中には、子供の足の痛みに不安を感じている保護者様や、自身の痛みに悩む大人の方が多くいらっしゃいます。
子供のかかとの痛みの原因は何か、もしかしてかかとの痛みはシーバー病ですかと心配になることも多いでしょう。シーバー病になりやすい人はどんな人ですかという疑問や、シーバー病になりやすいスポーツは何かといった特徴を知ることは解決の第一歩です。
本記事では、成長期に多いシーバー病や踵骨骨端症の基礎知識、そしてシーバー病を早く治す方法について詳しく解説します。また、子供でかかとが痛い女の子の増加傾向や、子供のかかとが痛いのが5歳といった低年齢のケース、さらにはかかとが痛い子供は成長痛なのかという見極めについても触れていきます。
一方で、サッカーをしていてかかとが痛い大人の方や、運動後にかかとが痛い大人の方向けの原因と対処法も網羅しています。正しい知識で痛みを解消しましょう。
- スポーツ障害によるかかとの痛みの原因と年代別の特徴
- 子供に多いシーバー病(踵骨骨端症)の症状と早期回復のポイント
- 成長痛とスポーツ障害の痛みの見分け方と適切な対処法
- 大人のかかとの痛みに対するセルフケアと予防策

スポーツ障害による子供のかかとの痛みの原因
子供のかかとの痛みの原因は?
スポーツを頑張る子供が訴える「かかとの痛み」。その原因の多くは、成長期特有の骨と筋肉のアンバランスな状態にあります。
成長期の子供、特に10歳前後は骨が急速に伸びる時期ですが、筋肉や腱の成長は骨ほど早くありません。そのため、ふくらはぎの筋肉やアキレス腱が常に引っ張られたような緊張状態になります。この状態で激しい運動を繰り返すと、未熟なかかとの骨(成長軟骨)に過度な負担がかかり、痛みが発生します。
主な原因は以下の通りです。
- オーバーユース(使いすぎ): 練習量の増加や休息不足
- 身体の柔軟性低下: ふくらはぎや足裏の筋肉が硬い
- 環境要因: クッション性の低い靴、硬いグラウンドでの練習
単なる打撲や捻挫と異なり、徐々に痛みが強くなるケースが多いため、子供の「痛い」というサインを見逃さないことが大切です。
シーバー病(踵骨骨端症)とは
子供のかかとの痛みで最も代表的なスポーツ障害がシーバー病(Sever’s disease)、別名「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」です。
かかとの骨(踵骨)の端には、成長軟骨板(骨端線)と呼ばれる骨が成長するための柔らかい部分があります。ふくらはぎの筋肉とかかとをつなぐアキレス腱は、この成長軟骨部分に付着しています。ジャンプやダッシュなどでアキレス腱が強く引っ張られる力が繰り返し加わると、この脆弱な成長軟骨部分が炎症を起こしたり、血流障害を生じたりします。
「骨が剥がれかけている」と表現されることもありますが、安静と適切なケアを行えば、骨の成長とともに自然に治癒していく予後の良い疾患です。
しかし、痛みを我慢して運動を続けると歩行困難になることもあるため、早期の対応が重要であるという情報があります(参照:社会医療法人 開生会公式サイト)。
かかとの痛みはシーバー病ですか?
お子様のかかとの痛みがシーバー病かどうかを判断するためのチェックポイントを紹介します。医療機関での診断が確実ですが、ご家庭での確認に役立ててください。
シーバー病のセルフチェックリスト
- 運動中や運動直後にかかとが痛む
- かかとの後ろや側面を押すと痛がる(圧痛がある)
- かかとを地面につけるのを嫌がり、つま先歩きをしている
- かかとが少し腫れている、または熱を持っている
- 安静にしていると痛みは治まるが、運動を再開すると痛む
特に「かかとを左右から指で挟むように押したとき」に痛がる場合(Squeeze Test陽性)は、シーバー病の可能性が高いと考えられます(参照:いしがみ整形外科クリニック公式サイト)。
シーバー病になりやすい人はどんな人ですか?
シーバー病になりやすい子供には、いくつかの共通した特徴があります。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 年齢・性別 | 10歳前後の男の子に多い傾向がありますが、スポーツをする女の子も増加しています。 |
| 足の形状 | 偏平足(土踏まずが低い)や回内足など、足のアライメントに特徴がある場合、かかとへの負担が増加します。 |
| 身体の硬さ | 「ふくらはぎ」や「太ももの裏(ハムストリングス)」が硬い子供は、アキレス腱の張力が強くなり発症リスクが高まります。 |
| 活動量 | 練習熱心で、毎日長時間スポーツをしている子供に多く見られます。 |
足の筋肉が硬い、いわゆる「体が硬い」子供は、衝撃吸収能力が低いため特に注意が必要です(参照:ZAMST公式サイト)。
シーバー病になりやすいスポーツは?
かかとに強い衝撃が加わるスポーツや、走る・跳ぶ動作が多い競技で発症しやすくなります。
- サッカー: スパイクによる突き上げや、急なダッシュ・ストップ動作が多いため。
- 野球: 長時間のスパイク着用やダッシュが影響します。
- バスケットボール・バレーボール: ジャンプと着地を繰り返すため、アキレス腱への負荷が非常に大きくなります。
- 体操・剣道: 裸足で行う競技は、靴によるクッションの恩恵を受けられないため、かかとにダイレクトな衝撃が加わります。
これらのスポーツに取り組んでいるお子様が「かかとが痛い」と訴えた場合は、練習量の調整を検討する必要があります。
5歳の女の子など子供のかかとが痛い場合
一般的にシーバー病は8歳〜12歳頃に多いとされていますが、近年ではスポーツの早期開始に伴い、5歳〜6歳といった低年齢での発症も見られるという情報があります。
また、以前は男の子に多い疾患とされていましたが、スポーツに打ち込む女の子が増えたことで、性別に関係なく発症する傾向にあります(参照:整体サロン記事情報)。
低年齢の場合の注意点
5歳前後のお子様がかかとを痛がる場合、うまく痛みを言葉にできないことがあります。「抱っこをせがむ」「歩き方がおかしい」といった行動の変化に注目してください。また、単なる靴擦れや、ペルテス病など他の股関節疾患の痛みが足に出ている可能性もあるため、自己判断せず専門医の受診をお勧めします。
かかとが痛い子供は成長痛?
「成長痛だから放っておけば治る」と考えるのは危険です。シーバー病(スポーツ障害)と一般的な成長痛には明確な違いがあります。
| 項目 | シーバー病(スポーツ障害) | 一般的な成長痛 |
|---|---|---|
| 痛むタイミング | 運動中や運動後に痛む | 夕方から夜間、安静時に痛むことが多い |
| 痛む場所 | かかとの特定の部分を押すと痛い | 膝や足など痛む場所が日によって変わる |
| 腫れ・熱感 | 腫れや熱を持つことがある | 見た目の変化(腫れなど)はほとんどない |
| レントゲン | 骨端核の変化が見られることがある | 異常なし |
シーバー病は「怪我・障害」の一種であり、適切なケアをしないと悪化や疲労骨折につながる可能性があります。痛みが特定の部位に限定され、運動と連動している場合は、成長痛ではない可能性が高いと考えましょう(参照:オーシャンズスクール記事情報)。
シーバー病を早く治す方法
シーバー病を早期に改善し、スポーツ復帰するためには「患部の安静」と「負荷の軽減」が鍵となります。
効果的な治療・ケア方法
- 運動の制限(Load Management): 痛みの出る動作(ジャンプやダッシュ)を一時的に中止し、かかとを休ませます。完全に運動を止めなくても、痛みのない範囲で行うことが推奨されます。
- アイシング: 運動直後や痛みがある時は、氷嚢で15分程度冷やし炎症を抑えます。
- ストレッチ: お風呂上がりなどに、ふくらはぎや足裏の筋肉をゆっくり伸ばし、アキレス腱の張力を緩めます。
- インソールの活用: かかと部分が少し高くなっているインソール(ヒールパッド)を使用することで、衝撃吸収とアキレス腱の負担軽減を図ります。
痛みが引いた後も、再発を防ぐためにストレッチやインソールの使用を継続することが望ましいとされています(参照:いしがみ整形外科クリニック公式サイト)。

スポーツ障害でかかとの痛みを抱える大人と対策
サッカーをする大人のかかとが痛い原因
大人のスポーツ障害におけるかかとの痛みは、子供とは異なり、長年の負荷の蓄積や組織の変性が主な原因となります。特にサッカーなどの激しいスポーツを行う大人に多い原因は以下の通りです。
足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
足の裏にある膜が炎症を起こす、大人のかかとの痛みで最も多い原因です。「朝起きた時の一歩目が激痛」という特徴があります。サッカーのスパイクはソールが薄く硬いものが多いため、足裏への突き上げが強く、発症リスクが高まります(参照:原整形外科医院公式サイト)。
アキレス腱炎・滑液包炎
かかとの後ろ側が痛む場合、アキレス腱の炎症や、靴擦れによる滑液包炎(ハグルンド病)が疑われます。スパイクのヒールカウンター(かかと部分)が食い込むことで圧迫され、炎症を起こすことがあります。
踵骨疲労骨折
長距離ランニングや過度なトレーニングにより、かかとの骨に微細なヒビが入る状態です。かかと全体に響くような痛みがあり、安静時にも鈍痛が続く場合は注意が必要です。
運動後にかかとが痛い大人の対処法
運動後にかかとが痛む場合、放置すると慢性化しやすいため、適切なセルフケアが不可欠です。
大人が実践すべきセルフケア
- アイシング: 運動直後の熱感がある場合は、氷で冷やして炎症を鎮めます。
- アキレス腱ストレッチ: 膝を伸ばした状態と曲げた状態の2パターンで行い、ヒラメ筋と腓腹筋の両方を緩めます。
- タオルギャザー運動: 足の指でタオルを手繰り寄せる運動を行い、足裏のアーチ機能を強化します。
- 靴の見直し: クッション性の高いランニングシューズを選び、日常的にインソールを使用して足への負担を減らします。
痛みが強い場合や長引く場合は、無理にトレーニングを続けず、整形外科でMRIや超音波検査を受けることをお勧めします(参照:大垣整形外科公式サイト)。

スポーツ障害かかとの痛みの原因は?子供のシーバー病と大人の対策 総括
- 子供のかかとの痛みは「シーバー病(踵骨骨端症)」が最も一般的である
- シーバー病は10歳前後の成長期の男の子に多いが、女の子や低年齢での発症もある
- 原因は骨の急成長に筋肉の伸びが追いつかず、アキレス腱が成長軟骨を引っ張ることにある
- 運動中や運動後にかかとが痛み、つま先歩きをするのが典型的なサインである
- かかとを押すと痛い(圧痛)がある場合、シーバー病の可能性が高い
- 成長痛は夕方以降に痛むが、シーバー病は運動に関連して痛む点が異なる
- サッカー、バスケ、野球、裸足で行う体操などは発症リスクが高いスポーツである
- 治療の基本は「運動の制限」と「患部の安静」である
- アイシング、ストレッチ、インソールの活用が早期回復に有効である
- 大人の痛みは「足底腱膜炎」や「アキレス腱炎」が主な原因となることが多い
- 大人の場合、朝の一歩目の痛み(Start-up Pain)が足底腱膜炎の特徴である
- スパイクや靴のクッション性を見直し、足への衝撃を減らすことが重要である
- タオルギャザーなどの足指トレーニングは、子供にも大人にも予防効果がある
- 痛みを放置すると疲労骨折や歩行困難につながるリスクがあるため注意が必要である
- 痛みが続く場合は自己判断せず、早めに整形外科を受診することが推奨される


